今年こそ成功したい。今年こそ、という事は去年も一昨年も成功していないのか? と読者の皆さんは想像される事だろう。その通りである。私は、去年も一昨年も成功していない。その前の年は? と言うと、成功or失敗の前に、挑戦していない。何に挑戦していないかと言うと、自分の目指すところに向かって生きていない、という事だ。
社会人になってからというもの、自分の本当にやりたい事がわからないまま、適職かどうかもわからない仕事をして7年間を過ごし、その間たくさんの人に出逢い、学び、遊び、文句を言い、自分のやりたい事がなんとなく浮上してきた。このままではいけない...このままなんとなく日々に流されていてはいけない...と思い始めたので、色々と迷いはあったけれども一度仕事を辞めたわけである。
そこから挑戦が始まった。それまでは自分で自由に使える時間は仕事が休みの、本当に限られた時間しかなく、やりたい事はたくさんあるのに時間がちっとも足りない状態だったのだが、いざ仕事を辞めてやりたい事に向き合うと、24時間その事に向き合い続ける事になり、作業効率は落ち、思考力は低下して全然思うように事は運ばなかった。仕事を辞めた当時は音楽制作をスタートさせたのだが、前職在職中にぽんぽん浮かんでいたフレーズは途端に浮かばなくなるは、新しく機材を購入したまでは良いが使い方がわからず苦戦したり、歌入れの際の声が近所の苦情を呼んだりと、全く上手くいかなかった。
そもそも、前職在職中に知った北海道のバンドGalileo Galileiのライブを観て湧き上がる音楽への強い想いが溢れ、一度本気で目指したが上手くいかず諦めた音楽に違う角度から再度挑戦する事を決めたのが一昨々年。(Galileo Galileiにはライブ終了後のサインイン会で2度会っていて、その際プレゼントやファンレターまで渡していた...笑)
そんな時たまたま前の職場の先輩に、音楽制作をしている話をしたら、彼は仕事の傍ら映像制作をしているとわかり、その仲間と3人でショートムービーを作り始めるが、方向性や立場の違いから昨年、作品は何も完成しないまま一旦事実上の解散。その後、私は本当は何がやりたいのかわからなくなり、思いがけず突然アルバイトの仕事も失い、収入を失い、体調を崩し、実家に帰って2017年を迎えたのである。
2017年を私は並ならぬ想いで迎えた。何故なら鳥が大好きで自分の名前に「鳥」という字まで入れてしまったほどの私にとって、酉年の今年は大変縁起の良い年なのである。是非、今年は何か自分で満足できるような実績を残したい。今年を逃すと次はまた12年後。12年待つのはちょっと辛い。とにかく今年はやりたい事に集中するために、1年間は実家にお世話になる覚悟で、食っていくための仕事は一切しない事に決めた。
そこでまた音楽制作に戻ったのだが、これがまた上手くいかない。アルバイトをしている時にはそれなりに楽曲の案が浮かんできていたのに、いざ音楽制作だけ好きなだけやって良いとなると、アイディアがまた出てこない。焦りばかりが先走って、自分には才能がない、と無力感を味わうのだ。食っていくための仕事で失敗したとしても、性格上ダメージはそこそこで済むのだが、自分がやりたい事での挫折はなかなか厳しい。このまま悩んでいても、何も成さずに一生を終えて逝くのかもしれない…それよりは特に好きでもない仕事をして、文句を言いながらも平凡に暮らすほうが自分には合っているのかもしれない...そもそも私には音楽の才能がないのだ...などとどんどんマイナスの思考ばかり生まれてしまう。私は以前音楽学校に通っていたのでわかるのだが、音楽が本当に好きな人は、私生活からどんどん音楽が湧き出ている。バイト中に曲が浮かんだり、友人と会いながらも新しい曲が生まれていた。
音楽に才能がないのなら、せめて何か作品を生み出したい。小学校の頃の将来の夢は作家であったから本を出版するのも良いし、書道は割と好きであるから作品を書き貯めて個展を開くのも夢だ。それから前々からやってみたいと思っている声優の仕事も機会さえあれば是非是非やりたい。しかし私は無名のアマチュアの一般人であり、ツテもコネもない。
そこに素晴らしいニュースが飛び込んで来た。なんと、NHK全国のど自慢大会の地方決戦が神奈川県の、しかも私がちょっと前まで住んでいた大和市で開催されるのだ! その上、開催日がなんと母の誕生日である! これはやっと私が日の目を見る大大大チャンスかも知れない!
という事で、のど自慢大会で世の中に発信する準備をしているのだが、インパクトがあれば注目してくれる人が出てきて今までやってこなかった時分の好きな事で新しい仕事に繋げられるかも知れない…という大きな希望を持って、今、出場するためと、出場した時のための自己アピール方法を探っている。そう言えばGalileo Galileiに向けて書いた手紙に、のど自慢大会でGalileo Galileiの曲を歌って合格するのが夢だ、みたいな事を書いたっけ。Galileo Galileiの誰がその手紙を読んでくれたのか、読んでも他のファンレターに紛れて印象に残らなかったか、読まなかったかその辺は知る術がないけれど、その歌は直接Galileo Galileiのために歌うのではなくて、自分やその日誕生日の母、家族、応援してくれる友人や観てくれている観客、それから心の奥で密かに、もう一度やりたい事に向かわせてくれたGalileo Galileiにも歌うのだ。だからGalileo Galileiの曲にこだわる必要はないと思うのだけれども、でももしメンバーの誰かがその日のNHKのど自慢を見て、自分達の曲が歌われているのを聴いて、歌唱力は大した事なくて残念に思われたとしても、あの日渡した手紙の内容を思い出してくれたらすっごく素敵だなぁ…なんて思って、そんな事が起こるなんて相当レアな確率だとは思うのだけれど、なんだかそれに掛けてみたい自分もいるのだった。
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